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素材製造 / 琺瑯(グラスライニング)

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(PDFセラミックス誌2008年9月号掲載記事)

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(PDFセラミックス誌2023年7月号掲載記事)

琺瑯(ほうろう)は金属の表面にガラスの仲間のうわぐすりを高温で焼きつけたもの。金属にきれいな覆いができる。お風呂、お鍋、などに広く使われている。
ほとんどの人が学校の理科実験でガラス器具を使い,割った経験があるでしょう。また,金属が丈夫なことも知っていると思います。琺瑯やグラスライニングとは,ガラスと金属を複合させることで耐薬品性,洗浄性等のガラスの特性を利用しつつ,割れやすいという弱点を補ったものです。作り方はガラス粉末を金属に吹き付けてから,高い温度でガラスを溶かして金属を被覆します。琺瑯製品はお鍋等の台所用品として身近に存在します。一方で工業製品であるグラスライニング製品を見たことのある人は少ないと思います。主に耐薬品性等が必要とされる石油化学や医薬品の製造装置として利用されていますが,身近なものとしては,清酒,梅酒,ワイン等は金属製のタンクを使うと風味が変わるためグラスライニング製のタンクが今でも利用されています。




製品の使用用途 琺瑯:台所用品,浴槽,建材,看板等
グラスライニング:石油化学,医薬,食品分野などの製造装置,醸造分野での貯槽,電気部品(放電電極)等
見学可能な博物館など 特になし
Key-word グラスライニング,琺瑯,釉薬,ガラス,耐食性
市場に出回った年代 1866年〜現在
*現在とは記事作成時(2023年7月時点での情報です)
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