豊臣秀吉の朝鮮出兵に参加した大村藩主・大村喜前が帰国の際、李祐慶兄弟らの陶工を伴ってきました。彼らは、波佐見町村木の畑ノ原、古皿屋、山似田の3カ所に連房式階段状登窯を築き、やきものづくりを始めました。これが波佐見焼きの始まりと言われています。初めは施釉陶器を生産していましたが、その後染め付けと青磁を中心とした磁器へと移行しました。現在も「くらわんか碗」に代表されるような、良質の日常食器を作り続けています。
くらわんか碗 くらわんか碗
透けるような白磁の美しさと、呉須で絵付けされた染付の繊細で深い味わいが特徴です。また、透かし彫りや網目模様の優雅さも魅力の1つとされます。これらの芸術性だけでなく、くらわんか碗や三股徳利など沢山の日用食器は日本の食文化の歴史と密接に結びついています。
現代の洋食器 蓋付き碗
日本の食文化を支えた「くらわんか碗」、トルストイも愛用した「コンプラ瓶」、また最近ではアルミナと陶石により通常の磁器よりも3倍も強い「ワレニッカ」など時代に応じた焼き物を生産し続けています。
コンプラ瓶 日用食器
(参考・写真転載:波佐見焼パンフレットより)
 
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