起源は奈良時代の須恵器窯からといわれ、平安時代の灰釉陶器(かいゆうとうき)、鎌倉-室町時代の無釉陶(山茶碗)、および瀬戸系の施釉陶器生産へと続き、その後の大窯による大規模な施釉陶器へと続いたと伝えられています。他にも、室町末期の瀬戸工人による美濃への移住によりおこった桃山陶窯の開窯起源とする考えもあります。
美濃焼伝統産業会館
半透明の釉薬を厚く掛け、下絵に素朴でしかも大胆な鉄絵を描いた「志野」、淡い黄褐色の釉に胆礬(たんぱん)と呼ばれる装飾が鮮やかな、薄手で上品な作りの「黄瀬戸」、および奇抜な器形と装飾を持ち、花鳥風月や幾何学文などのおもしろい文様に特徴があり、緑釉で広く知られる「織部」が広く知られています。
志野 黄瀬戸 織部
美濃焼伝統産業会館では、多くの陶磁器製品を展示し、広く一般の方々に美濃焼を紹介するとともに、現代の作家や陶工が伝統の心を学び、技術向上をはかれる施設となっています。他にも、美濃陶芸村、窖窯(五斗蒔窯(ごとまきがま))などがあります。
窖窯(五斗蒔窯(ごとまきがま))
 
(参考・写真転載:美濃焼伝統産業会館パンフレット「土と炎」より)
 
<情報>
産地の組合等

美濃焼伝統工芸品協同組合

産地の周辺情報

土岐市観光協会

イベント

TOKI-陶器祭り(4月第3土・日曜日)
土岐美濃焼まつり(5月3日〜5日)
春の美濃焼伝統工芸品まつり(5月3日〜5日)
織部祭り〜土岐市ふるさと祭〜(8月上旬)
土岐市花火大会(8月3日)
陶史の森まつり(9月下旬)
八幡神社例祭(流鏑馬)(10月第2日曜日)
曽木神社例祭 打囃子(10月第2日曜日)
美濃焼伝統工芸品まつり(10月第4土・日曜日)
駄知どんぶりまつり(10月上旬)
下石どえらあええ陶器まつり(10月上旬)
織部の日(毎年2月28日頃)

 
セラミックス博物館
Copyright (c) by CerSJ