公益社団法人 日本セラミックス協会 電子材料部会

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第35回エレクトロセラミックスセミナー

第35回エレクトロセラミックスセミナー

『未来社会に向けたロボティクス』 —自動運転からヘルスケアまで—

主催 日本セラミックス協会電子材料部会
協賛(予定) 日本化学会、応用物理学会、電気化学会、日本材料科学会、粉体粉末冶金協会、電気学会、電子情報通信学会、電子セラミック・プロセス研究会(順不同)
日時 平成28 年11月25日(金)13時00分~17時20分
会場 TKP 東京駅前会議室カンファレンスルーム1
(東京都中央区日本橋3-5-13 三義ビル2F、東京駅八重洲口徒歩5分)

セミナーのねらい

 自動運転車、ヘルスケアおよびコミュニケーションロボットなど、身近なロボティクスが大変注目を集めています。本セミナーではこれらのロボティクスの根幹であるモニタリング技術、センサ技術、システム構築技術およびこれらの共通のベースとなっている材料技術に関して当該分野の専門家がわかりやすく紹介するとともに、未来の社会におけるロボティクスの方向性に関する話題を提供します。このように、ロボティクスに関する各種技術と材料技術との深い関わりについて理解を深め、将来の材料設計の指針を得ることを本セミナー開催のねらいとしています。

プログラム

敬称略

13:00~14:00
自動運転とその周辺技術の研究の概観
国立大学法人東京大学 生産技術研究所 准教授 上條 俊介
14:00~15:00
自動運転技術と日産インテリジェント・モビリティ
日産自動車(株)コネクティドカー&自動運転事業本部 自動運転戦略企画課 課長 黒嶋 健仕
15:00~15:20
休憩
15:20~16:20
ガスセンサを用いたヘルスケアセンシング
産業技術総合研究所 無機機能材料研究部門 電子セラミックスグループ 研究グループ長 申 ウソク
16:20~17:20
コミュニケーションロボットへの期待と現状
(株)東芝 研究開発センター 機械・システムラボラトリー 主任研究員 山本 大介
定員 80名
参加費 会員10,000円(協賛団体会員含む)、非会員15,000円、学生会員2,000円、学生非会員3,000円
申込方法 HP(http://www.ceramic.or.jp/bdenshi/)の所定フォーマットからお申し込み下さい。(参加費: セミナー当日支払)
問合先 〒169‐0073
東京都新宿区百人町2-22-17
日本セラミックス協会 電子材料部会
Tel 03-3362-5231
Eメール e-seminar@cersj.org

講演概要

自動運転とその周辺技術の研究の概観
国立大学法人東京大学 生産技術研究所 准教授 上條 俊介

 自動運転の研究は、LIDAR、Radar、車載カメラ、GPS、INS(Intertial Navigation Systems)といった様々なセンシング技術や、三次元地図のような基盤データ構築技術を統合していくという意味で、システム研究であると言える。本講演では、これらの関連研究と講演者自身の研究を紹介し、これらの研究がシステム統合の中でどのような意味を持っているかについて概観する。

自動運転技術と日産インテリジェント・モビリティ
日産自動車(株)コネクティドカー&自動運転事業本部 自動運転戦略企画課 課長 黒嶋 健仕

 後日、HP(http://www.ceramic.or.jp/bdenshi/)に掲載予定です。

ガスセンサを用いたヘルスケアセンシング
産業技術総合研究所 無機機能材料研究部門 電子セラミックスグループ 研究グループ長 申 ウソク

 人間の呼気中には血液中に溶存している物質が多く含まれており、健康の状態をモニタリングするために役立つ情報として多くのガス種が呼気分析により計測されている。近年、新しいデバイスやセンサ材料を活用したガスセンサの開発により、高価で高いスキルを必要とする分析装置に代わり、卓上型または携帯型で簡便に操作が可能な呼気分析機器が実用化されている。これらの開発での重要な課題である、健常者と患者の呼気を計測する実証試験と、センサ材料とデバイスを含む計測システムの高信頼化の技術開発を紹介する。

コミュニケーションロボットへの期待と現状
(株)東芝 研究開発センター 機械・システムラボラトリー 主任研究員 山本 大介

 近年、対話をして情報提供するといったコミュニケーションロボットが注目を浴びており、各社より様々な製品が発売されている。しかし、人と同様のコミュニケーションをとる技術はまだ存在しない。また、一言でコミュニケーションロボットといっても、等身大から卓上サイズまで様々である。用途も公共用から家庭用と幅広く、それぞれに要求される機能も異なっている。では、コミュニケーションロボットに対して何が期待されているのか?その期待に対する現状、越えなければならないハードルは何か、自らのコミュニケーションロボットの研究開発を一例として紹介しつつ、考えてみたい。

以上